ハレイロ
4,Always Kissing You
いつか、僕が先に死んでしまったら…
そういう質問を、君にしたことがあったような…
確かあれは、高校生活最後の文化祭…
いつにもなく、星が綺麗に見えた夜だった。
後夜祭。
僕等はダンスパーティーに参加するのがめんどくさくて、二人で屋上に逃げていた。
下では大音量で流れている音楽。
それにあわせてみんなが好き勝手踊っている。
君は、モテたからね。たくさんの人にダンスを申し込まれてたのを見た。
けど、僕が見たのはほんの一部だったかも。
そんな不安を抱えながら、僕等は手を繋ぎ、屋上で静かに寝転がってる。
そんな沈黙を、先に破ったのは君だった。
「私、こんなにたくさんの星を見たの、初めてかも。」
「うん。僕もかも。」
ただ、それだけで会話が終了。
それでも君は、別にそんなの関係ないかのように、星空に見とれている。
ただ、星に見とれている君の横顔は、少し寂しげで、何かを求めているようだった。
「ねぇ。」
いきなり話掛けられて、驚く僕。
「な・なに??」