新創世録


「皆さん、おはようございます!!」



正直広場の一番向こう側の天使に聞こえているのか分からない。ただ、出来るだけ声を張り上げた。



わあぁっという歓声がきこえる。全員がそれぞれに返事をしたから、ごちゃごちゃに入り乱れてただの雄叫びのようになってしまっている。




「こんな朝早くからお集まり頂けて感謝しています。ではさっそく………」



それからミカエルはつらつらと明朗に話し始めた。頷く者もあり、目を閉じて耳を傾けるものあり。



手短に話を済ませると、最後にミカエルはつけたした。





「ここ最近悪魔の目撃情報が増えております。くれぐれも夜間の外出は気をつけて下さい。それでは、本日の朝会を終わります」





ミカエルが話し終えると共に天使たちは盛大な拍手を送った。




ミカエルは軽く会釈をすると、次のスケジュールがあるため足早にその場を去った。



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