シュガーレスキス
「え、ロト6?」
ルリちゃんに誘われ、私は広報営業の中に作られている「ギャンブラーの会」に誘われていた。
「うん、一応会長は如月さん。会員は私含め5名なんだけど、後藤さんが入ってくれれば6名。で、後藤さんを入会させておくようにって命令されてるんで、是非」
如月さんの午後出勤の前に話をまとめておけと言われたようで、ルリちゃんの誘い方は結構必死だった。
「私ギャンブルよく分からないんですが」
年下でも仕事の中では先輩だから、私の方がルリちゃんに敬語だ。
「少ない出資金でくじを当てるっていう単純なルールよ」
良く分からないけど、とにかく小金をかけて数字を当てると賞金が出るという有名なくじをやる会って事らしかった。
「あのね、負けると暴露大会開かれるから注意ね」
「暴露大会?」
「敗者は勝者からある事無い事質問されて、とにかく心を丸裸にされるんだ。気を付けて」
私には断るという選択肢は残されて無いようで、ルリちゃんは必死で私にルール説明をしている。