シュガーレスキス
企画に美人が入った。
こんな話題が社内に広がったのは私の新しい仕事も慣れた6月の頭だった。
急な妊娠で辞めた女子社員さんの代わりに新しく採用になって入って来た人らしい。
社員は多くとらない方向で運営している会社なんだけれど、季節外れに新人として入ったその人は相当有能なんだろうというのが予測できた。
「企画」と聞いて、ちょっと嫌な予感がした。
何気なく企画部の前を用事も無いのにウロウロしてみた。
聡彦は私に全く気付かない様子で、その新人さんとやらに熱心に何かを説明していた。
「舘さん、沢村さんの指導担当者になったんですよ」
私がウロウロしているのに気が付いた企画で少しだけ知り合いになった女性にそんな事を耳打ちされた。
「あ、そうなんですか。沢村さんっていう名前なんですね」
「そう。沢村朱里(さわむらあかり)さん、22歳ですって!!新卒よ。超若いですよねー」
「え、新卒なんですか」
パッと見たところ、もうすでに何年か社会経験積んでいるような風格があったから、私は軽くショックなぐらい驚いた。
モデルみたいに身長も高いから、聡彦と並んでいると10センチぐらいしか差が無くて、何となくバランスがいい。
こんな話題が社内に広がったのは私の新しい仕事も慣れた6月の頭だった。
急な妊娠で辞めた女子社員さんの代わりに新しく採用になって入って来た人らしい。
社員は多くとらない方向で運営している会社なんだけれど、季節外れに新人として入ったその人は相当有能なんだろうというのが予測できた。
「企画」と聞いて、ちょっと嫌な予感がした。
何気なく企画部の前を用事も無いのにウロウロしてみた。
聡彦は私に全く気付かない様子で、その新人さんとやらに熱心に何かを説明していた。
「舘さん、沢村さんの指導担当者になったんですよ」
私がウロウロしているのに気が付いた企画で少しだけ知り合いになった女性にそんな事を耳打ちされた。
「あ、そうなんですか。沢村さんっていう名前なんですね」
「そう。沢村朱里(さわむらあかり)さん、22歳ですって!!新卒よ。超若いですよねー」
「え、新卒なんですか」
パッと見たところ、もうすでに何年か社会経験積んでいるような風格があったから、私は軽くショックなぐらい驚いた。
モデルみたいに身長も高いから、聡彦と並んでいると10センチぐらいしか差が無くて、何となくバランスがいい。