シュガーレスキス
 驚くのは一度解禁した夜の関係が日増しにエスカレートする事だ。
 次の日仕事だって言ってるのに、聡彦のそういうエネルギーは仕事とは別らしい。逆に夜に多少燃えておいた方が次の日クールに仕事が出来ると言うぐらいなんだけど……本当かな。
 私はすっかり疲れてしまって如月さんに感付かれてやしないかヒヤヒヤしてしまう。

 昨日の夜も……結構すごかった。

「菜恵、ここがすごく感じるんだ」

 腕の付け根とか足の付け根をさすられたりキスされると、体が勝手に反応するから、聡彦はそこを集中的に責めてくる。

「いやだ、もう体がもたないよ」

 かれこれ1時間もじらされていて、私の体が限界になっていた。
 もうマラソンした時のような負荷が心臓にかかってるような気がして、彼の唇が離れると同時にガクンと体が沈む感じになる。

「ゴメン、菜恵の感じるポイント全部知りたくて。もう止めるよ」

 止めると言ってくれたから、私はもうこれで眠れると思って目を閉じていた。
 すると、スッと聡彦が私の上に四つんばいになるのが分かった。
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