シュガーレスキス
外勤を終えて社内に戻ると、会社の外に救急車が止まっているのが見えた。
「どうしたんだろう、急病人でも出たのかな」
気になって、私は先に車を降りて社内の様子を見る為に駆け足になった。
何でだろう。
すごい胸騒ぎがする。
こんな予感当たらなくていい。
そう思っていたら、担架に乗せられた男性の姿が見えた。
「……聡彦?」
「どいてください!」
救急隊員の人に押されて、壁に背中がぶつかる。
何で……どうして聡彦が担架に乗ってたの?
「後藤さん!舘さんが……倒れてきたラックの下敷きになって……頭を打ったみたいなの」
企画の女性が私に走りよってきた。
「何でですか。ラックって耐震用にしっかり固定されてますよね」
「捨てるラックだったの。固定を外してあって……その中身を取り出そうとした職員に倒れてきたのを庇ったのよ。下敷きになりそうだった沢村さんは無傷だったんだけど」
沢村さん。
彼女を庇って聡彦が!?
「どうしたんだろう、急病人でも出たのかな」
気になって、私は先に車を降りて社内の様子を見る為に駆け足になった。
何でだろう。
すごい胸騒ぎがする。
こんな予感当たらなくていい。
そう思っていたら、担架に乗せられた男性の姿が見えた。
「……聡彦?」
「どいてください!」
救急隊員の人に押されて、壁に背中がぶつかる。
何で……どうして聡彦が担架に乗ってたの?
「後藤さん!舘さんが……倒れてきたラックの下敷きになって……頭を打ったみたいなの」
企画の女性が私に走りよってきた。
「何でですか。ラックって耐震用にしっかり固定されてますよね」
「捨てるラックだったの。固定を外してあって……その中身を取り出そうとした職員に倒れてきたのを庇ったのよ。下敷きになりそうだった沢村さんは無傷だったんだけど」
沢村さん。
彼女を庇って聡彦が!?