シュガーレスキス
「……」

 私の頭は完全に停止した。

 妊娠……?
 子供……?

 確かに、聡彦とはいつ結婚してもいいという気持ちがあったから、お互いの合意の上で避妊をしていなかった。
 まさか、こんなにあっさり妊娠するとは夢にも思っていなかった。

 どうしよう。
 
 私の頭の中は「どうしよう」という言葉だけで占められ、もう一歩も歩く事が出来なくなっていた。
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