シュガーレスキス
「あのさ、菜恵が舘さんを好きなのは知ってるよ。でもさ、何で菜恵からは連絡とれないのに彼からの一方的な誘いで都合よくつき合わされてるのよ」
この理由を言えないから私もすごくつらい。
開発部にいる舘聡彦(たちあきひこ)を好きな私は、偶然会社内で出会ったりする度にいいように何かを言いつけられる。
この前は会うなり「コーヒー買ってきて。無糖のやつ」とか言われて、購買でコーヒーを買わされた。
今日は問答無用で夜の飲みに付き合えと言われている。
彼は女性職員に相当な人気があり、その通りの、いい見た目をしてる。
もしかしたら決まった彼女がいるのかもしれないけど、私はそんな些細な彼の事情も知らない。
ただ、私は彼に弱みを握られていて、逆らえない。
悲しいけれど日々言いなりの暮らしだ。
沙紀が言ってるように、どう考えても彼の行動はおかしいし、私だって彼を好きじゃなければ強気に出られる。
なのに、私は聡彦との接点があるだけで嬉しい。
あ、名前を呼び捨てしろって言ったのは聡彦の方からで、会社でダイレクトにそう呼ぶ事はしないけど二人で会う時は呼び捨てにする。
この理由を言えないから私もすごくつらい。
開発部にいる舘聡彦(たちあきひこ)を好きな私は、偶然会社内で出会ったりする度にいいように何かを言いつけられる。
この前は会うなり「コーヒー買ってきて。無糖のやつ」とか言われて、購買でコーヒーを買わされた。
今日は問答無用で夜の飲みに付き合えと言われている。
彼は女性職員に相当な人気があり、その通りの、いい見た目をしてる。
もしかしたら決まった彼女がいるのかもしれないけど、私はそんな些細な彼の事情も知らない。
ただ、私は彼に弱みを握られていて、逆らえない。
悲しいけれど日々言いなりの暮らしだ。
沙紀が言ってるように、どう考えても彼の行動はおかしいし、私だって彼を好きじゃなければ強気に出られる。
なのに、私は聡彦との接点があるだけで嬉しい。
あ、名前を呼び捨てしろって言ったのは聡彦の方からで、会社でダイレクトにそう呼ぶ事はしないけど二人で会う時は呼び捨てにする。