シュガーレスキス
 何が起きてしまったのか頭が真っ白になる。
 生理の時のような鈍い腰痛と腹痛も伴っていて、最悪の状況が想像できた。

「いや……。嫌だ……もう。誰か助けて……」

 私は病院に行く勇気も持てなくて、血液の処理だけすると、そのまま部屋の隅でうずくまった。
 携帯に如月さんからの電話が何回も入ったけれど、もうそれに出る事すら出来なくて。

 私は……壊れてしまったのかもしれない。
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