シュガーレスキス
気になるのは、沢村さんの事だ。
聡彦が一度入院中に彼女が来た日の事を聞いてきた。
という事は、聡彦が気になるような出来事が会社であったという事だ。
病院で感じた沢村さんの本心は、私は正直軽くゾッとするほどの執念というか……嫉妬を感じた。
私が強く言葉を切り返さなかったら、まだ何か言ってきそうな勢いだったし。
これを言ってしまえば、聡彦は沢村さんに相当なマイナスイメージを持つのは分かっているけど、わざわざそれを知らせるような事も言いたくなくて。
それで、黙っている。
※
ある日、聡彦宛の封筒が落ちているのが目に入った。
封は開けられてなくて、聡彦がその手紙を読むのを忘れている風だ。
差出人の名前は書かれていなかったけれど、封筒の可愛らしさとか聡彦へ宛てた字を見ても「女性だな」というのが分かった。
直感というか、そういうのが私は最近長けていて、この手紙が沢村さんからのものだというのが何となく分かってしまった。
聡彦ってば、何で開けないんだろう。
気になるじゃない……。
そうは思ったけど、私は沢村さんに関してはもう間接的にしろ関わりあいになるのが嫌だったから、この手紙も見なかった事にした。
聡彦が一度入院中に彼女が来た日の事を聞いてきた。
という事は、聡彦が気になるような出来事が会社であったという事だ。
病院で感じた沢村さんの本心は、私は正直軽くゾッとするほどの執念というか……嫉妬を感じた。
私が強く言葉を切り返さなかったら、まだ何か言ってきそうな勢いだったし。
これを言ってしまえば、聡彦は沢村さんに相当なマイナスイメージを持つのは分かっているけど、わざわざそれを知らせるような事も言いたくなくて。
それで、黙っている。
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ある日、聡彦宛の封筒が落ちているのが目に入った。
封は開けられてなくて、聡彦がその手紙を読むのを忘れている風だ。
差出人の名前は書かれていなかったけれど、封筒の可愛らしさとか聡彦へ宛てた字を見ても「女性だな」というのが分かった。
直感というか、そういうのが私は最近長けていて、この手紙が沢村さんからのものだというのが何となく分かってしまった。
聡彦ってば、何で開けないんだろう。
気になるじゃない……。
そうは思ったけど、私は沢村さんに関してはもう間接的にしろ関わりあいになるのが嫌だったから、この手紙も見なかった事にした。