シュガーレスキス
「はや!」
私は聡彦の訪問がめちゃくちゃ早いことに驚きながらドアを開けた。
「何でインターホンで確認しないで出てくるの」
私が顔を見せたとたん、いきなり怒られた。
「いや、だって今頃来るなんて聡彦だけだし」
「じゃあ玄関に誰が立ってたか確認した?」
ドアには外を覗き見られるレンズがついているけど、私はそれを確認した事は一度も無い。
「ううん。聡彦だって分かってるのに何でいちいち確認する必要あるの」
そう言ったら、いきなり軽く額をこづかれた。
「変な奴だったらどうすんだよ!ここは一応東京なんだから、菜恵の田舎と同じ感覚でいたら偉い目にあうぞ?」
真面目に怒られて、私も軽く反省した顔を見せた。
確かに私の故郷の岩手では、玄関開けっ放しで出かける人とかもいるし、お互い近所で顔見知りだから怪しい人間がいればすぐに目に付く。
そういう環境で育ったせいで、危機感が薄いのは否めない。
私は聡彦の訪問がめちゃくちゃ早いことに驚きながらドアを開けた。
「何でインターホンで確認しないで出てくるの」
私が顔を見せたとたん、いきなり怒られた。
「いや、だって今頃来るなんて聡彦だけだし」
「じゃあ玄関に誰が立ってたか確認した?」
ドアには外を覗き見られるレンズがついているけど、私はそれを確認した事は一度も無い。
「ううん。聡彦だって分かってるのに何でいちいち確認する必要あるの」
そう言ったら、いきなり軽く額をこづかれた。
「変な奴だったらどうすんだよ!ここは一応東京なんだから、菜恵の田舎と同じ感覚でいたら偉い目にあうぞ?」
真面目に怒られて、私も軽く反省した顔を見せた。
確かに私の故郷の岩手では、玄関開けっ放しで出かける人とかもいるし、お互い近所で顔見知りだから怪しい人間がいればすぐに目に付く。
そういう環境で育ったせいで、危機感が薄いのは否めない。