シュガーレスキス
「まあ、上がってよ。一応まだ座れるスペースはあるから」
私の部屋はまた荒れていた。
読みかけの雑誌は床に広がったままだし、脱いだり着たり面倒だから良く着る服は壁にひっかけてあるし、漫画の描きかけが机に広がっていて……最悪な光景だ。
「この前より相当荒んでるな」
部屋の汚さに、聡彦もちょっと怒るのを忘れたみたいに驚いていた。
「あは、これが私の本当の姿です。オタクの部屋大公開!」
お笑いに話を流そうと、私はわざと明るくそんな事を言った。
ブラックコーヒーが好きなのは分かってるから、私は何も聞かないでコーヒーの準備を始めた。
ヤカンを火にかけて、豆をゴリゴリひいてる私を見ていた聡彦がたまらないように声を発した。
「菜恵!」
……と、やや怒ったような声で私の名前を呼んで睨んでいる。
私の豆をひく手も止まった。
どうやらゆっくりコーヒーを飲んでるっていう気分じゃないみたいだ。
私の部屋はまた荒れていた。
読みかけの雑誌は床に広がったままだし、脱いだり着たり面倒だから良く着る服は壁にひっかけてあるし、漫画の描きかけが机に広がっていて……最悪な光景だ。
「この前より相当荒んでるな」
部屋の汚さに、聡彦もちょっと怒るのを忘れたみたいに驚いていた。
「あは、これが私の本当の姿です。オタクの部屋大公開!」
お笑いに話を流そうと、私はわざと明るくそんな事を言った。
ブラックコーヒーが好きなのは分かってるから、私は何も聞かないでコーヒーの準備を始めた。
ヤカンを火にかけて、豆をゴリゴリひいてる私を見ていた聡彦がたまらないように声を発した。
「菜恵!」
……と、やや怒ったような声で私の名前を呼んで睨んでいる。
私の豆をひく手も止まった。
どうやらゆっくりコーヒーを飲んでるっていう気分じゃないみたいだ。