シュガーレスキス
小雨程度だと良かったんだけど、この日の雨はどしゃぶりだった。
小さい傘では少し体に雨が当たるし、靴もしっとりしてきて、結局半分濡れてしまう。
バス停からアパートまでまだ500mぐらいあったから、私は相当濡れた状態でアパートに向かって歩いていた。
「ん?」
遠目に、アパート前に傘もささないでずぶぬれになってる男性がいるのが分かった。
まさかと思ったけど、近寄るにしたがって、その男性が聡彦だというのが分かった。
「聡彦!」
私は思わず傘を捨てて彼のところへ駆け寄った。
もうスーツなんかぐしょぐしょで、カバンだけ屋根のかかったところに置いて、ほぼ放心状態で立ちつくしていた。
「何で屋根のある場所にいなかったの?風邪ひくでしょ?」
私は急いで自分の部屋の鍵を開けて、彼を中に引っ張り込んだ。
聡彦は何も言わないで、ぽたぽたと髪から雫をたらしてどんよりしている。
小さい傘では少し体に雨が当たるし、靴もしっとりしてきて、結局半分濡れてしまう。
バス停からアパートまでまだ500mぐらいあったから、私は相当濡れた状態でアパートに向かって歩いていた。
「ん?」
遠目に、アパート前に傘もささないでずぶぬれになってる男性がいるのが分かった。
まさかと思ったけど、近寄るにしたがって、その男性が聡彦だというのが分かった。
「聡彦!」
私は思わず傘を捨てて彼のところへ駆け寄った。
もうスーツなんかぐしょぐしょで、カバンだけ屋根のかかったところに置いて、ほぼ放心状態で立ちつくしていた。
「何で屋根のある場所にいなかったの?風邪ひくでしょ?」
私は急いで自分の部屋の鍵を開けて、彼を中に引っ張り込んだ。
聡彦は何も言わないで、ぽたぽたと髪から雫をたらしてどんよりしている。