あの夏の季節が僕に未来をくれた
話すかどうか迷っていると、佐伯がおもむろに口を開いた。
「応援はしてくれたけど、物足りない……
そんな感じ?」
その言葉が妙に当てはまってて、驚いて顔を上げる。
それを肯定の意味だと受け取ったのか、佐伯は満足そうに笑った。
「お前ってさ、こんなにわかりやすいのに、親父さんは何で気づかないんだろうな?
ていうかあれか?
似た者同士なんじゃねえの?
お互い言葉が足りないだけって感じするけどなぁ」
他の誰かに言われても到底納得なんか出来ないのに、佐伯に言われるとそうなのかなって思えた。
確かに言葉は足りてない。
それは自覚してる。
それなのに自分のそれは置いといて、父の言葉の足りなさにいじけてるなんて。
「うん、そうかもな?
相手から言葉が欲しいなら、もっと自分からもアピールしなきゃダメだよな?」
「そ、わかってんじゃん
いっつもお前は言葉少ないくせに、自分の気持ちはわかってほしい~って、丸わかりの態度だもんな?
ほら、俺は?わかってやれるけど、普通はそれだけじゃわかんないと思うぜ?
それが例え親だったとしても……」
「応援はしてくれたけど、物足りない……
そんな感じ?」
その言葉が妙に当てはまってて、驚いて顔を上げる。
それを肯定の意味だと受け取ったのか、佐伯は満足そうに笑った。
「お前ってさ、こんなにわかりやすいのに、親父さんは何で気づかないんだろうな?
ていうかあれか?
似た者同士なんじゃねえの?
お互い言葉が足りないだけって感じするけどなぁ」
他の誰かに言われても到底納得なんか出来ないのに、佐伯に言われるとそうなのかなって思えた。
確かに言葉は足りてない。
それは自覚してる。
それなのに自分のそれは置いといて、父の言葉の足りなさにいじけてるなんて。
「うん、そうかもな?
相手から言葉が欲しいなら、もっと自分からもアピールしなきゃダメだよな?」
「そ、わかってんじゃん
いっつもお前は言葉少ないくせに、自分の気持ちはわかってほしい~って、丸わかりの態度だもんな?
ほら、俺は?わかってやれるけど、普通はそれだけじゃわかんないと思うぜ?
それが例え親だったとしても……」