あの夏の季節が僕に未来をくれた



弟が死んだ……







自殺だった。





確か世の中がハロウィンに浮かれていた頃だったと思う。



あの頃……


俺たちはまだ高校生だった。


お互い同じ高校に進む予定だったけれど、弟は志望校を落ちてしまい、二次募集で一つランクの下の高校に通っていた。


今思えば、その頃から歯車が狂っていったのかもしれない。


弟は病気だった。












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