あの夏の季節が僕に未来をくれた
いるんだと信じて、俺に話しかけながら。
気持ちの整理をつけるように……
自分の言いたいことだけ言って消えたと言われれば、否定できなかった。
だから俺は見えてないのを承知で、敢えてすみれちゃんの目線の先に移動する。
ちゃんとすみれちゃんの顔を見て、話を聞くのが礼儀だと思ったから。
携帯電話を握りしめながら一旦俯くと、彼女はもう一度顔を上げる。
そして、俺へのメッセージをはっきりとした声色で、しっかり話し始めた。
「もう…大丈夫だから…
あなたのこと忘れることにするから!
だから安心して成仏して欲しい……
私はこれからたくさん恋をして、結婚も…出産だってして……
幸せになるから!
この世に留まってる理由が、もし私なら……
会いに来てくれただけで充分だから!」
涙を堪えるような表情ですみれちゃんはそう叫ぶ。
それから一呼吸置いて、今度は静かに話し始めた。
「……最後に抱き締めてくれてありがとう
わがまま聞いてくれて嬉しかった……
例え、体はお兄ちゃんだったとしても……
私はちゃんとあなたを感じられたよ?
もう大丈夫……
……あなたに会えて、幸せだった
だからもう終わりにするね?
……バイバイ」
気持ちの整理をつけるように……
自分の言いたいことだけ言って消えたと言われれば、否定できなかった。
だから俺は見えてないのを承知で、敢えてすみれちゃんの目線の先に移動する。
ちゃんとすみれちゃんの顔を見て、話を聞くのが礼儀だと思ったから。
携帯電話を握りしめながら一旦俯くと、彼女はもう一度顔を上げる。
そして、俺へのメッセージをはっきりとした声色で、しっかり話し始めた。
「もう…大丈夫だから…
あなたのこと忘れることにするから!
だから安心して成仏して欲しい……
私はこれからたくさん恋をして、結婚も…出産だってして……
幸せになるから!
この世に留まってる理由が、もし私なら……
会いに来てくれただけで充分だから!」
涙を堪えるような表情ですみれちゃんはそう叫ぶ。
それから一呼吸置いて、今度は静かに話し始めた。
「……最後に抱き締めてくれてありがとう
わがまま聞いてくれて嬉しかった……
例え、体はお兄ちゃんだったとしても……
私はちゃんとあなたを感じられたよ?
もう大丈夫……
……あなたに会えて、幸せだった
だからもう終わりにするね?
……バイバイ」