あの夏の季節が僕に未来をくれた
そういえば……


先生との再会で忘れてたけど、この子の名前……もしかして……


「先生?この子…名前……」


あぁ~気付いちゃった?なんて悪戯っ子のように舌を出してそう言った先生は、恥ずかしそうに頬を染めた。


「ほんとはね?そんなつもり全然なかったんだけど……

この子が生まれてきてくれた時……何故だかわからないけど、この子は優紀だ!って、そう思ったの……

それ以外の名前は考えられなくて……」


「旦那さんは……大丈夫なんですか?」


「うん、彼は私のこと全部知ってるから

それでもいいからってプロポーズしてくれたの

この子の名前のことも正直に話したら、今度こそ優紀を幸せにしなくちゃなって言ってくれて……」


幸せなんだなと、素直に感じた。


あいつもそう思ってるだろうか?


先生が幸せになって良かったって……


それともやっぱりヤキモチ妬いてるのかな?


自分のことは棚に上げて。


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