あの夏の季節が僕に未来をくれた
見ると先生の優紀は飽きてきたようだった。


やんちゃな顔つきが、小さい頃のあいつに似ているような気がして、思わず笑ってしまう。


「優紀!ママのこと好きか?」


目線を彼に合わせてしゃがみこむ。


「うん!大好き!」


男の子はもちろんだとでも言うように照れたように笑った。





(優紀……今度こそ幸せになれよ?)





先生が感じた直感は、嘘じゃないのかもしれない……


俺もまたチビ優紀を見ながら、遠くにいるはずの弟を見たような気がした。












END
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