夢恋
席について、あたしはずっと俯いていた


今まであんな嫌がらせをされたこともないし、される理由も分からない

もし、あれが毎日続いたら…

そう思うだけで、あたしの体は震え出す






『すずっおっはよぉ~』


ナッチがいつものテンションで、話しかけてくる

あたしは、慌てて笑顔を作った


あんなこと誰にも知られたくなかったから…


教室には、まだ戸城の姿はなかった
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