夢恋
昨日まで、学校が楽しみでたまらなかったのに…今は、学校に行くのが怖い…

それでもあたしは、学校に向かう






みんなが来る時間の一時間前に学校に着く


はぁーーーー…

大きくため息を吐いた。この時間が、1日の中で一番長く感じる


あたしは大きく深呼吸をして、ロッカーを開けた

いつもは半分くらい開けると、何かが落ちてくるんだけど、この日は何も落ちてこない


何もない…?

そう安心して、扉を開ける

けど目の前に映る光景に、あたしは言葉を失った



ロッカーの奥の壁には、赤い文字でしっかり書いてあった


【棗に近付くな】




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