夢恋
目を開けると、白いカーテンが目に入った


保健室……?


ぼんやりした頭で考えながら、カーテンに手を伸ばす


『相沢さん目が覚めた?』


シャッとカーテンが開き、保健室の先生がすぐ横に立った

『相沢さん寝不足で倒れたのよ。覚えてる?』


あー…あたし倒れたんだ…


あたしは、小さく頷いた


『全く夜更かしはしちゃダメよ。もうすぐ友達が来ると思うから、真っ直ぐ家に帰りなさいね』


そう言うと、先生は保健室を出て行った


重い体を起こして時計を見ると、5時30分…


午後の授業中、ずっと寝ていた自分に驚いた





ーーガラガラッ

保健室のドアが開き、あたしのバッグを持ったナッチが入ってきた


でもその顔は怒りを抑えてるようで、あたしに無言で近づいてくる



『すず…何で言ってくれなかったの!?』

『へっ…?』


ナッチの言ってる意味が分からなくて、何も言えずに黙っていると、ナッチはあたしのバッグを差し出した
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