夢恋
あたしは、重い足取りで屋上に向かった


屋上のドアを開けると、夕焼けの空が目の前に広がる


綺麗………

一瞬夕日に感動していたが、すぐに用事を思い出し、あたりを見渡す


あれぇー…戸城いないのかな…?

そう思い、ドアに向き直った時、上から戸城の声がした



『もしもし…亜美?今から会えるか?……あぁ分かった。じゃあな』




パチンと携帯を閉じる音がして上を見ると、立ち上がった戸城と目があった


『相沢……?』

戸城は驚きながらも梯子を降り、あたしの前に立った
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