夢恋
ゆっくり目を開けると、そこは学校の廊下だった

外は霧がかかったように、何も見えない

教室に向かうと、相沢が一人机に座ってた

『相沢』

相沢に近付いていくと、相沢がゆっくり俺の方を見た

しかし、何も言わずにまた外に視線を戻す

『何で…何も言わないんだよ』

俺は、何故か泣きそうになっていた

それでも相沢は、今まで見たことがないくらい冷たい目で

『あたしに話しかけないで』

と呟き消えていったー…




何で…そんなこと言うんだよ…


いきなり冷たくなった理由が、俺には全く分からなかった








相沢…笑ってよ…

【戸城side終】
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