麗しの彼を押し倒すとき。


「ちょっと!桐谷さんどういうこと!?」

「波留!特別は作んないんじゃないの!?」


…あぁ、私のニューライフ、初日にして終了かもしれない。



「もう!波留くん離して!」

「いった…ちょっと柚季っち、さっきからひどくない?」


私は自分の肩に回された彼の手をつねりながら、これ以上騒がれないようにと静かに席に座るのだった。



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