ヤンヤンデレデレ
【繋がったまま寝ようか】
「眠いです」
「寝ようか」
二人の生活リズムがほとんど同じなのは、することなすことを『共に』しているからだろう。
風呂に入り、二人っきりの空間――ワンルームのアパートでも、始終密着しているため、広いぐらいの八畳間でいちゃついた後の誉の発言。
午後九時と寝るには早すぎるが、誉が眠いなら俺も眠いとベッドに潜る。
枕は一つ。二人で共有してもいいが、誉は瑞希の腕枕なしでは寝付けない。
「今日も幸せでした」
「そう」
「瑞希さんと一緒だから、幸せです」
「そっか」
腕枕をする前に目覚まし時計をセットする。