【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
それは、まだ私が小学生になったばかり
の時の、出来事だった。
お父さんが、死んだ。
まだ幼い私には、それすらも理解出来な
かった。
お父さんはこれから、お空に行くんだと
。そう泣きながら私を諭す大人たち。
だってまだ、目の前に居るのに。
ただ眠ってるだけで、まだ、ここに居る
のに。
『パパ……』
そっと手を伸ばして、その青白い頬にふ
れると、驚くくらいに冷たくて。
どうしてか、涙がこぼれた。
『パパ、起きてよ……』
もうとっくに起きる時間じゃん。
元気になったら、遊園地に連れてってく
れるっていってくれたのに。
病院から出れたら、いっぱい遊ぼうって
。