【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
「あ、そ、そういえばかなえちゃん、お
昼は誰と食べたの?」
無理やり話題転換するようにそう言うと
、一瞬にしてかなえちゃんの表情が翳っ
た。
……というか、不機嫌そう?
「ほんとはね、そこら辺のグループに、
入れさせてもらおうと思ったのよ、私」
「う、うん……」
かなえちゃんは人当たりも良いから、ほ
とんどの女の子と仲が良い。
だから一人になっちゃう心配はしてなか
ったんだけど……。
「なのにアイツが……っ」
「あ、アイツ?」
ギリギリと歯ぎしりしながらそう言うか
なえちゃんに首を傾げる。かなえちゃん
の言う、アイツが誰を意味するのか、わ
からなかった。
「豊が……っ!私なんかを誘うから、お
陰様で食堂で女の子の視線集めまくって
目立ったのよ!」