【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
「……女の子になら、誰にでもああなの
よ、アイツは」
自嘲するような笑みを浮かべたかなえち
ゃんが、あまりに悲しそうで───……
「かなえちゃん……」
「い、今のナシッ!聞かなかった事にし
てね!ねっ」
そう言われたら、頷くしかなかった。
それから、大して大きな出来事もなく、
時は流れていき───……。
明日から、夏休みです!
「一学期あっという間だったねー」
帰り道、どこかに寄っていこうという事
になって、教室で話していると、かなえ
ちゃんがそう言った。
それに頷きながら、一学期の出来事を色
々と思い出す。
そういえば、色んな事があったなぁ。
まず、かなえちゃんとお友達になれたで
しょ?それから、最初の席替えじゃ、泣
きそうになったんだっけ。