【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
わぁ、絶対病院行きだ。
「───……もう、一人で抱え込むな」
殴られたらどんな感じかな、なんて思っ
てると、不意に聞こえてきたそんな言葉
。
向坂くんを見上げると、向坂くんは不本
意そうにほんのりと頬を赤らめてた。
それから、片手でぐしゃぐしゃと髪の毛
を乱す。
「だーっ、クソッ!こんなのキャラじゃ
ねー……っ」
そう言いながら、更に真っ赤になってい
く向坂くんが、なんだか可愛くて。
「ふふっ……」
思わず頬が緩む。
「心配してくださって、ありがとうござ
います」
「……おう」
ちょっと照れくさそうに首の後ろをポリ
ポリと掻いた向坂くんは、ポケットから
、ケータイを出し、