【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
思わず唇を噛み締めて、うつむいちゃっ
た私の頭を、優しく撫でてくれるかなえ
ちゃん。
辛いのはかなえちゃんなのに、なんで私
が慰められてるんだろう……。
「ごめんね、ありがとう、澪」
「……ぐすっ…」
「もー!なんで澪が泣いちゃうの!?」
そう言ったかなえちゃんも、ちょっぴり
涙声だったんだ。
そして、文化祭当日。
この学校の文化祭は、二日間で行われる
。二日目は、仮装行列っていうエキシビ
ションみたいなのもやるんだ。
そして……。
「いらっしゃいませ……っ」
やっぱり私は、接客になってしまいまし
た……。
「声が小さい!」