【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
*澪side
「ふぅー、一日目から超疲れたー」
そう言いながら、帰り支度をしているか
なえちゃん。
「でも大繁盛だったよね」
「まあねー……」
大繁盛だったからこそ、大変だったんだ
けど、とかなえちゃんはため息をつき、
まだ何の用意もしていない私を不思議そ
うに見つめた。
「あれ、澪、帰らないの?」
「あー……、ちょっと用事があって」
ごめんね、と言った瞬間。
「えー!じゃあかなえっち一人~?んじ
ゃ俺と帰ろ♪」
そんな陽気な声が聞こえてきて、佐川く
んがかなえちゃんに抱きついた。
「ちょ、佐川……!」
「んー、かなえっちいい匂い~」
そう言いながらかなえちゃんの髪の毛に
顔を埋めている佐川くん。