【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
それから、三木くんがやって来たのは三
十分後で。
もう教室には誰も残っていなくて、閑散
としていた。
ただ、オレンジ色の夕陽が、私達を見守
るように照らしていたんだ。
「ううん、大丈夫です」
ちょっと微笑んで見せると、三木くんは
ホッとしたように笑った。
「……あの、聞いてほしい事があって、
呼んだんだけど……」
三木くんはそう言うと、伏せていた目を
上げ、しっかりと私を見つめた。
「……好き、なんだ」
顔を真っ赤にさせて、そう言った三木く
ん。
「……え…」
「好きなんだ。ずっと園田が、好きだっ
た。……園田さえ良ければ、付き合って
欲しいんだけど」
まさかそんなことを言われるなんて、思
ってもなくて。