【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
そんな声にハッとすると、三木くんが横
から不思議そうに私を覗きこんでいた。
「え、あ、何?」
「プリント、回ってきてるけど……」
そう言われて前を向くと、前の席の子が
、困ったようにこっちをみて、プリント
を差し出していた。
「あ、ご、ごめんなさい!」
慌ててプリントを受けとり、後ろに回す
。
「なあ……園田、大丈夫?」
「えっ……」
「最近ボーッとしてるし、変だよ」
じ、と私を見つめてくる三木くん。
「そんなこと……」
ないよ、までは後ろめたくて言えなかっ
た。
原因はわかってる。そんなの一つしかな
いもん。
「……俺でよければ、いつでも相談に乗
るよ?」