【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
そんな三木くんに、小さくありがとうと
呟いた。
それを目撃してしまったのは、それから
三日後の事だった。
放課後、かなえちゃんと帰ろうとした時
。
「───あ」
かなえちゃんが突然、窓の外を見て、そ
う声を漏らしたから、何事かと自分もそ
っちに目を向けた。
この学校は、中庭を囲むような学校の作
りになっていて、窓から中庭が見える。
そこの、中心で───……
「……っ」
女の子と抱き合う、向坂くんが居た。
いや、正しくは、抱きつかれてる、か。