【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
「澪が話してくれるの待ってるつもりだ
ったけど、もう無理。そんな溜め込んで
泣くまで耐えてる澪見るの、私も辛いよ
……」
「かなえちゃん……」
「ねえ、私じゃ頼りにならない?澪はい
つも私を頼ってくれてたのに、隠し事さ
れるの辛いよ」
目を僅かに伏せながら、小さくそう言っ
たかなえちゃんに、鼻の奥がツーンって
する。
「ごめんね、かなえちゃん……」
ずっと言えなくて、ごめんね。
「迷惑かなって思ったら、言えなくて」
「そんなわけないでしょ。澪が困ってた
ら、豊を放ってでも駆けつけるよ」
そんなかなえちゃんに、ふふ、と笑った
。
ありがたいけど、芝崎くんに妬かれそう
だな。
「……あのね、後夜祭の日に、いきなり
…キ…キ……ス…されてね」
そういっただけで熱くなる頬。こういう
話題にはいまいち慣れないんだ。
「……は。キス?……はぁ!?」