【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
すっとんきょうな声をだしたかなえちゃ
んの声に驚いて、雀がバサバサーって逃
げてった。
「そ、それで……お、押し倒されて…」
「はぁ!?」
「でね……、怖くて泣いちゃって……な
んか、今までの関係が壊れちゃうみたい
で……」
でもちがかったんだ。
好きだったから。好きだからこそ、辛か
ったんだ。
「そっかぁ……そりゃ怒るよね」
「うん。大嫌いって言っちゃったし」
「わ、向坂くんそれ、かなりダメージ食
らったねー」
や、やっぱり……。
「で?」
すると、それまで怒ったような顔をして
いたかなえちゃんが、ニヤッと笑った。
「で……って、え?」
「だからさ、さっき向坂くんが女の子が
居るの見て、やだって言ったでしょ?そ
れ、なんで?」
「!」