【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
そう言いながら、カシャン、とフェンス
に凭れた豊。
「あのさ、なんで澪ちゃんのこと避けて
んの?」
「別に……避けてなんか」
あっちだって、あからさまに目を合わせ
ないし。
俺だけが悪いんじゃない。
「あのな。俺、言っただろ。後悔すんな
よ、って」
「……」
後悔───……。
確かに、後悔はした。だけど。
「俺がどう動いて、アイツに関わっても
、後悔するだけだ」
そう。留まることを知らぬように。
後悔に後悔を重ねていくだけ。その先に
望む未来なんてきっと無い。
俺は大事に出来ない。
泣き虫兎を───澪を、守れない。