【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
「澪……お願い」
ズルい。
そんな声で、そんな目で……そんなこと
言われたら───……
「好き……です」
もう言うしか、無いじゃん。
それに、そう言った時の向坂くんの笑顔
があまりに無邪気で、嬉しそうだったか
ら、言って良かったな、って思えた。
「俺も好き!すっげー好き!」
「さ、向坂くん……」
そんなに何度も言われると、恥ずかしい
というかなんというか……。
嬉しいことには、嬉しいんだけど……。
「もう離さねー」
向坂くんはそう言うと、優しいキスを、
私に落としてくれた。
「───ていう感じで、付き合うことに
なりました……」
翌日。