【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
そんな話をしていたら、タイミング良く
三木くんがやって来て、思わずビクッと
肩が跳ねてしまった。
かなえちゃんは「おはよー」なんて普通
に挨拶してるけど、私はもう心臓が緊張
でバクバクしてて、それどころじゃなか
った。
「あの……み、三木くん……!」
決死の思いでそう呼ぶと、ん?、と三木
くんが微かに微笑んでくれて。
ズキ、と胸が僅かに鈍く痛んだ。
「……あの、放課後、話があるんで……
、教室に残っててもらえますか?」
あ、緊張しすぎて敬語になっちゃった。
でもそんなあからさまに挙動不審な私に
も、三木くんは快く頷いてくれて。
ただ、少しだけ寂しそうに。
「いやー、おめでとう、二人とも!」
お昼休み。
前のように四人で屋上に集まると、芝崎
くんがそういってくれた。