【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
私は気付いてなかったんだ。
燐ちゃんがこれっぽっちも笑っていなか
った事には。
「あ、そうだわ!」
ふと、私に抱きついていた燐ちゃんママ
が、そう言って離れた。
「いいこと思い付いちゃった!ね、その
イケメンくんとはもうどこに行くか決め
てあるの?」
「あ、いや……」
今日決まったばっかりだったから、細か
い事まではまだ明確にしてない。
あとでメールしようとは思っていたけど
……。
まだ決めてないです、と首を振ると、燐
ちゃんママがパアッと顔を輝かせた。
「じゃあさ……お家に連れてきちゃいな
さいよ!」
「えっ!?」
な、何を言い出すのかと思えば……。
「私もイケメンくん見たいしさ!明日は
丁度クリスマスパーティーをするでしょ
?ついでにその準備、手伝ってよ!」