【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
それから、他愛ない会話をしながら家ま
で案内して。
「どうぞー」
そうドアを開けて中へ促すと、ちょっぴ
り強ばった顔で、中へと入った。
ふふ、緊張してるのかな。
「自分の家みたいにくつろいでね!」
「や、ちょっとそれは無理」
えー。別にいいのに……。
相変わらず少しだけよそよそしい向坂く
んを微笑ましく思いながら、その手を引
いてリビングまで連れていく。
「燐ちゃんママ、連れてきましたよー」
リビングに入ってから、直結してるキッ
チンに向かってそう言うと、ややあって
から燐ちゃんママがやって来た。
「いらっしゃい!……って!やだ澪ちゃ
ん、すごいイケメンじゃない!」
「えへへ」
向坂くんをイケメンっていってもらうと
、自分の事のように嬉しいや。