【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
「あの、いきなりお邪魔してスンマセン
。向坂空です。あと……こんな頭で、ス
ンマセン」
そう言いながら、たどたどしく頭を下げ
た向坂くん。
……こんな頭?
なんのことだろうと思っていると、燐ち
ゃんママが笑いながら向坂くんの肩をバ
シバシ叩いた。
「やぁねぇ~、そんなかしこまっちゃっ
て!いいじゃない。金髪ってかっこよく
て好きよ~、私」
「……ありがとうございます」
あ、こんな頭って、金髪の事だったんだ
。まあ、これのせいでモロにヤンキーっ
て感じだもんね。
やっぱり少しは、引け目みたいなの、あ
るのかな。
普通にカッコいいけどね……照れ臭いか
ら言わないけど。
「えっとね、んじゃ、二人にはクリスマ
スケーキをつくってもらっちゃおうかな
!」
でもその前にお昼食べないとね、と言っ
た燐ちゃんママ。
もう思い切り燐ちゃんママのペースだよ
……。