【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
そして、無事にお昼も食べ終わり、いざ
キッチンへ。
……って、それは良いんだけど。
「プッ……ふふっ…」
「コラ。笑うんじゃねー」
堪えられなくて笑っちゃった私を、ちょ
っとほっぺを赤くしながら不機嫌そうに
睨んでくる向坂くん。
そんな向坂くんに、燐ちゃんママも苦笑
い。
「ごめんね~?エプロン、そんなのしか
無くて」
そう。
燐ちゃんパパは大の料理下手で、全くお
料理をしない。
だからお家にあるエプロンは、私のと、
燐ちゃんママのだけで。
それで、今向坂くんが着てるのは、ウサ
ギのワッペンがくっついた、ピンクのエ
プロン。
なんていうか……意外に似合っちゃうの
が更にツボかも。