【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~




でもそんなの関係なしに、すんすんと匂
いを嗅ぐ。



「ちょ、澪!?」


「……やっぱり……」


「は?」



なにがだよ、とでも言いたげな向坂くん
を見上げる。



「もう全く、タバコ臭くない!」



そう言うと、向坂くんは怪訝そうな表情
を浮かべた。



「……それは、お前と約束したからな」


「でもその後だって、たまにしてたよ」


「だからあれは豊が……。豊も、溝口と
付き合うようになってから、吸ってない
らしいからな」



そっか、それで……。



なるほどねー、なんて思っていると、べ
り、と向坂くんから引き剥がされた。



「向坂くん?」


「あのさ……無意識だろうけど。あんま
りくっつかれると襲いたくなるからヤメ
ロ」




< 221 / 314 >

この作品をシェア

pagetop