【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
ちょっと赤くなった顔で、眉間に深く皺
を刻ませながらそう言った向坂くん。
そんな向坂くんに、私は首を傾げた。
「襲いたく……って?」
すると、向坂くんの瞳が大きく見開かれ
る。
「は……。襲うって意味、わかんねーの
、お前」
「意味……。わからないんじゃないけど
、でも向坂くんが私を襲うって、私、向
坂くんに嫌われるようなことしたっけ」
そう言うと、はぁ?とでも言いたそうな
表情を浮かべた向坂くん。
あれ、なんか間違ってたかな。
「澪……ピュアすぎる。ていうか鈍感」
「え、鈍感じゃないよ……」
かなえちゃんの好きな人だって見抜けた
しさ。
ピュア……は、否定するのもなんか違う
気がする。