【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
⇒Chapter*復讐
*不良サマと胸騒ぎ*
*空side
夜7時頃。
それまで俺の隣に座って、一緒にバラエ
ティーを見ていた澪が、急に立ち上がっ
た。
そして、子供のように無邪気な瞳を俺に
向けてくる。
「ねえ!もう冷えたかな!」
冷えたかな、というのはおそらく、昼間
作っていたケーキを指すんだろう。
あとは冷やすだけで、7時頃が頃合いだ
ろうと言った俺の言葉をキチンと覚えて
いたらしい。
つか、ケーキ一つにどんだけ喜んでるん
だよ。
だけどそんな澪が可愛くてたまらないの
もまた事実で、俺はソファーから立ち上
がると、澪の頭を撫でてから、キッチン
へと向かった。
俺の後ろを、ワクワクしたようにちょこ
ちょことくっついてくる澪。
ほんとに可愛い。これを天然でやってる
のがまたイイ。