【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
*澪side
傷付けてごめんなさい、と。
気づいてあげられなくてごめんなさい、
って。
涙を流しながら謝ったんだ。
謝ることで何もかもが許されるわけじゃ
ないなんて知っていたし、救われるのか
もわからないけれど。
ねえ、せめて伝わってよ。
それでも貴方は、とても大事な人だよ、
ってことくらい。
「ん……」
あれ、おかしいな…。
なんか身体が、重い。
瞼を瞑ったまんまで、ただ感じたその違
和感に逆らおうと腕を動かしてみようと
試みるも、全く動いてくれない。
足も自由に動かない。
まるで何かに押さえつけられているよう
な───……。