【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
だんだんとそれが怖くなってきて、ハッ
と目を見開けば───……。
「燐ちゃん……?」
そこには妖艶に微笑む燐ちゃんが居た。
「燐ちゃんどうし……。あの、燐ちゃん
、動けないよ……?」
私が動けなかったのは、燐ちゃんが私に
馬乗りになってるかだった。
更に両手首を、頭の上でがっちりと固定
されて、手も動かない。
何……?この、体制。
カーテンの隙間から漏れる月明かりが、
燐ちゃんを照らしていて、その下で、み
たこともない微笑みを浮かべる燐ちゃん
が少し、怖い。
「燐ちゃん……動けないよ……」
だから、離してよ、と訴えれば。
「動かないようにしてるんだよ。そんな
事すらわからない?」
と、冷たい声を投げつけられた。