【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~




だんだんとそれが怖くなってきて、ハッ
と目を見開けば───……。



「燐ちゃん……?」



そこには妖艶に微笑む燐ちゃんが居た。



「燐ちゃんどうし……。あの、燐ちゃん
、動けないよ……?」



私が動けなかったのは、燐ちゃんが私に
馬乗りになってるかだった。



更に両手首を、頭の上でがっちりと固定
されて、手も動かない。



何……?この、体制。



カーテンの隙間から漏れる月明かりが、
燐ちゃんを照らしていて、その下で、み
たこともない微笑みを浮かべる燐ちゃん
が少し、怖い。



「燐ちゃん……動けないよ……」



だから、離してよ、と訴えれば。



「動かないようにしてるんだよ。そんな
事すらわからない?」



と、冷たい声を投げつけられた。





< 238 / 314 >

この作品をシェア

pagetop