【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
どんな手段を使うのかは知らないけど、
どっちみち、念じるだけで男嫌いが治っ
ちゃうとかそんなの、あり得ないんだし
。
もう出来ることなら関わりたくない。
「だったらタバコなんて止めねー」
「……っ」
「吸って吸って吸いまくる」
「……っ!!」
そんな……。
「な、何すればいいんですか……?」
もう涙目になりながらもどうにかそう言
うと、向坂くんはニッと笑った。
「まず、俺に挨拶すること。俺が話しか
けたら、ちゃんと返事をすること。それ
から───……」
向坂くんはそこまで言うと、私にぐいっ
と近づいて、私の頬を挟むと、クイッと
上に上げ。
「俺の目を見て、話す」
───なんて。