【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
しかも、向坂くんがそんなこと言うから
、空気がピン、と張りつめた。
ううん、凍ったって表現が正しいのかな
。
清夏さんと向坂くんがにらみあってるん
だけど、清夏さんも向坂くんも美男美女
だから、すごい迫力。
そばで見ている私が凍っちゃいそう。
「……あんた、いつの間にそんな生意気
になったわけ」
「俺は事実を述べたまでだ」
あくまで引き下がらない向坂くん。
そんな向坂くんに、はあ、と清夏さんは
息をついてから、私に微笑んだ。
「まあ、これは私じゃなくて、澪ちゃん
にだけどね~」
「え、私ですか?」
驚いて、自分のことを指差してそう尋ね
ると、うんうんと頷く清夏さん。
「ちょっと試着してみましょ!」
清夏さんにそう言われ、気がつけば試着
室の中。